『エレガンス』とは ⑤
先日行った坂東玉三郎さんの
初春特別舞踊公演
なんと美しいのだろう
気品があるのだろう
そしてなぜその様に感じるのか
考えてみました
シリーズ第5回目です
控えめである
舞踊公演の話を書いたのと
重なる部分もありますが…
玉三郎さんは
全力で準備をされ
いざ皆さんにお披露目されるときは
何といっても『控えめ』
全てにおいて『控えめ』なのです
口上や打ち掛けの解説など
話されるときのことを思い出しながら
順番に書きますね
*声の出し方
とてもソフトな
聞いていてここち良い声ですよね
自分を主張するような
強い声では無く
それでいて
相手にちゃんと届くような
声の出し方です
*話し言葉
同じことを伝えるにも
威圧感与えるような言い方や
冷たい口調
温かい包み込むような話し方
控えめで謙遜した話し方
いろいろありますよね
例えばリーダーシップを持って
グループを引っ張っていくのなら
大勢の気を惹きつけるような
パワーある語彙や
強い口調が必要でしょう
でも普通の会話やスピーチなら
優しい口調
穏やかな言葉
謙遜の心をもって話す言葉
それらの方が
相手に安心感を与え
気品も感じられます
玉三郎さんの話し方は
もちろん後者です
*能ある鷹は爪を隠す
私が20代の頃は
その様な言葉もよく聞かれたのですが
最近は言わないのかな?
大人も子供もスマホを持ち
SNSで発信するのも
割と「普通」になってきましたよね
みんなの注目を浴びたいからと
非常識な行動に出てしまい
ニュースになってることもあります
玉三郎さんの口上を伺ったり
打ち掛けの解説を聞きながら
久しぶりにこの言葉
「能ある鷹は爪を隠す」が
頭をよぎりなんだか
懐かしい感覚がよみがえりました
個人で起業したり
仕事でアピールすることが
必要なこともありますが
何でもかんでも
見て見て~ではなく
控えめにしつつも
ここぞというときだけ
アピールする
その方が美しく
印象にも残るのではないかしら
玉三郎さんを通して
控えめであることの美しさ
エレガンスを感じました
次回はこちら
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