誉勘商店訪問記 その1

身体の芯から整える

美しい着物ふるまいレッスン

西村里子です💕

 

今日から3月ですね

あなたはひな人形を

じっくりと眺めたことがありますか?

 

一つ一つがとても丁寧に作られており、

衣装の文様も美しいものばかり。

 

ひな人形の衣裳である裂地を

扱われているお店があると聞き

お邪魔してきました。

☘☘☘☘☘

 

京都・室町で金襴絹織物、

各種金襴裂地の製造・卸商を

営まれている

誉勘商店様 

 

創業より260年余り、

13代目の現社長・

松井幸生様と奧様の雅美様に

お話を伺いました。

 

 

棚にはたくさんの

反物が置かれています。

【どの様な織物で、

どんな場面で使うのでしょうか?】

ー絹織物と正絹の金襴緞子を

扱っています。

 

雛人形の衣装、

装束、小物用生地、

表具、法衣、仏具関連に

使われています。

 

 

【帯の生地に似てますか?】

ーそうですね。

元々をたどっていくと、

帯は金襴緞子から

始まっています。

 

「金襴緞子の帯締めながら、

花嫁御寮はなぜ泣くのだろう」

と言う歌もありますね。

 

昔は金襴緞子の

丸帯を締められてました。

 

丸帯は

表も裏も繋がっている

幅の広い織物です。

しかも緞子という

厚み・重みのある裂地でした。

 

現在の帯は

華やかな表地と

無地或いは柄の少ない裏地、

それぞれ別の生地を

縫い合わせています。

 

ですから織る生地の幅は

今の帯幅とは違います

帯のほぼ倍のサイズですね!

 

他にも帯とは、

織り方や糸の使い方も

微妙に違います。

 

帯の場合は

身体に巻き付け締めるため、

多少の擦れにも

強くないといけません。

 

一方、寺社での懸装品として

使われる金襴は

擦れに対する強度よりも

見た目が美しく、

色や金箔がより美しく

輝くような織り方をする

必要があります。

擦れの強度より見た目を重視した織り方

【具体的なお仕事内容】

ーお客様からの依頼を受け

ご要望に合わせた

お客様独自の商品を提供する場合と、

 

誉勘商店で作った

誉勘商店オリジナル裂地

展示会などで御覧いただき

注文をいただく場合とがあります。

 

  <デザインについて>

お客様ご依頼デザイン

その裂地を使われる

用途・場面・その他を詳細に伺い、

どの様な文様がよいか、

大きさ、色なども打ち合わせながら

デザインを考えていきます。

 

その他、お客様から

この様な柄を使いたいとの

ラフ画をいただくこともありますので、

その絵を織物で表現するための

工夫も考慮しながら、

打ち合わせを何度も重ねていきます。

 

誉勘商店オリジナル

どんな商品を提供したいか

などを考えながらデザインします。

 

デザインの元となるのは

正倉院文様・有職文様・

日本文様の図のほか、

いろいろな書籍や古美術に

描かれている模様をヒントに

イメージを膨らませます。

 

海外の模様を参考にすることもありますよ。

 

  <デザインから紋図へ>

デザイン画ができれば今度は織物にするための

図案へと変換していく必要があります。

 

柄の大きさはどれくらいか

織物の風合いはどの様な感じか

配色はどうするか …

 

写真右、方眼紙に描かれているのが紋図

実際に織るときは完全な手作業ではなく

柄をデータ化して紋の信号を作り

その信号を見ながら織っていきます

 

デザインを紋図に変換する際

紋屋さんと相談しながら

どの機(はた)で織るかを

検討します

 

機やそこに架けられている

経糸(たていと)によって

ざっくりとした大きな柄が得意であったり

緻密な柄を織っていくのに適していたりと

変わってくるのです

 

配色もいくつかのバリエーションを準備します

色を言葉で伝えるのは難しいですね

 

ですからいろいろな配色パターンを織っておき

実物を見ていただくのが確実です

 

織物の色見本の中から

この色とこの色を!というように

注文のやり取りが間違いなくできます

 

この様な生地見本をたくさん抱え

各地で展示会を行い

お客様に実際に

見て触って織物の良さを

感じ取っていただきます

 

【どんな特徴がありますか?】

ー私ども誉勘商店では

オリジナルデザインを作っておりますが

特に力を入れているのが

色の使い方です!

たくさんの色糸から配色を考えます

先ほどもお伝えしたように

色を言葉で伝えるのが難しいので

豊富な色見本を揃えます

 

さらに織物は平面ですが

実際に使われるのは

雛人形の衣装など

立体的な場合も多々あります

 

平面で美しい色柄を

立体にした場合

陰や歪みができますね

 

それでもなお美しく

いえ、織物が立体的になった場合に

より美しく見えるようにしたいのです

立体になることでより輝きを増す

複数の色糸を使用したり

経糸(たていと)・緯糸(よこいと)に

使う色を工夫することで

玉虫色のような光沢を

出すことができます

 

もう一つの特徴は

柄の細かさです

うちで扱っているのは

全て質の高い正絹です

 

天然素材である正絹ですと

しなやかで糸も細く

織るときもかなり詰めて

織ることができます

糸の太さが違うため細かさが全く異なります

ですから例えば

鳳凰の羽や葉っぱの葉脈など

緻密な模様も表現できます

 

人絹(化繊)となると

正絹と比べ糸が太いため

デザインも、画素が少ない

荒い感じとなります

 

更に正絹はどんなに高密度で

高精細な織物であっても

しなやかさは失われませんよ

 

☘☘☘☘☘

近年では住居に合わせ

ひな人形もサイズがどんどん縮小され

小振りな物が好まれるようです

 

その小さなひな人形にも映えるよう

人形用の裂地のデザインも

小さくなっているようです

 

ひな人形一式は

いわば工芸品!

今一度、じっくりと

鑑賞したいなあと

思いました。

 

誉勘商店様の裂地の魅力は

まだまだあります

長くなりますので

今日のところは一旦終了

 

また改めて

続きをご紹介いたしますね

お楽しみに♡

 

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