上村松園さんの絵を楽しむ①
美人画はお好きですか?
私は上村松園展に行って以来
ますます美人画や浮世絵に
興味を持つようになりました
特にいま夢中な本をご紹介
『もっと知りたい 上村松園」 加藤類子著
上村松園展に行ったときに
イヤホンガイドを借りたのですが
その時の解説の復習になりました
これまでも解説付きの
図録などを持っていたのですが
やはり実物を見てから
改めて解説を読んだり
絵を見ると
より親近感もわき
これまで見えてなかった
細かい部分まで
気づくようになりました
例えばね
これまでなんとなく
気になっていた袖口
これは上村松園さんの
絵だけではないのですが
袖口から長襦袢が
出ているのです
しかも割とがっつりと
ある時代では
長襦袢がとてもおしゃれで
華やかな時代があったことは
知っています
でも、隠れたところのおしゃれで
敢えて見せない
なにかの拍子にちらっと見える
それがよいのだと思ってたのです
だから、なんでこんなに出てるの?と
不思議だったんですよ
これは江戸時代の
流行だったようですね
特に「奢侈禁止令」が出てからは
外側の長着を地味な色目を着て
中側の長襦袢でおしゃれをする
そして襟元(割とゆったり着てたから)
袖口、裾からすこーし見せる
上の左の絵
どちらも真っ赤な地色に
白い花柄
可愛いですよね~
そして…
おしゃれだけでなく
手入れをしやすい長襦袢で
着物の袖口の汚れを
防ぐことができる!
実用的やん… って思うのは私だけ?
袖口のおしゃれに
注目していろんな絵を
見るのも楽しいですよ
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