私のストーリー⑭ 母の口癖
中学生になって初めて英語に触れる
海外に興味を持ち始めた私は…
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私のストーリー⑭ 母の口癖
「あんたは小さい頃は
かしこかったのになぁ…」
母がそんな言葉を言うようになりました
中学生になっても
高校生になっても
何かあると、ふと
この言葉が出てきました
つまり、今はかしこくない
で、母にしてみれば
小さいときの私が可愛くて
今の私は不満であり
あきらめ感もあるんだろうなぁ
私にすればそう思うしかなく
そんなことを言われたときは
ひたすら無表情でやり過ごす
何しろ母は
兄二人にもまれながら育っているので
口げんかは誰にも負けない
私が何か言ったところで
10倍になって返ってくることは
明らかなんです
長女でのんびりしたところもある
私ですから
人とけんかすることは好まず
母と意見が合わなかったとしても
反論して余計なダメージを
受けるくらいなら
多少我慢して
平和に過ごす方を選びました
年齢が上がるに従い
母の言うことを素直に
受け入れられなく
なってはいきましたが
でも反論することはなく
ひたすら貝のように黙ってました
そして従うことも
徐々に減っていきました
「あんたは何考えてるか
さっぱりわからへん」
また新たな口癖が増えました
家の中でも
あまり居心地がよくなく
口数が減り
ますます無表情に
なっていったように思います
高校生のある日
「笑え!」
父が突然すれ違いに言いました
そんなん言われても
何にもおもしろないのに
笑えるかいさぁ
言葉には出して
よう言いませんでしたが
小さいため息一つまた出てきました
思春期!
今思うと
そういう時期だったのかなぁ
私のストーリー⑭へ続く