着物姿を美しくする 3つの首③
3つの首シリーズ
今日は最終回、
頭を支える首周りの話を書きますね。
先ずは「首の位置」
台所仕事をしたり
スマホを見たり…
日常生活においては
うつむく姿勢が多いですよね
気がつけば常に首が
前に出てることも…
頭の重さは
ボーリングの球ほどあると
言われてます
ボーリングの球を
斜め前で支えるのって
首にかなりの負担が掛かりますよね💦
首のあるべき位置に戻してあげるだけで、
かなり肩こり・首こりが減り、
何より、
きれいな姿勢に見えますよ
「衣紋の抜き加減」
さて洋服では首は目立ちませんが、
着物を着れば『うなじ』が目につきますね
衣紋をどのくらい抜くのか。
どれくらい抜くのがきれいなのか。
これもその人の体型や立場、
何を着るのかなど
TPOで変わるし好みもありましょうから、
これくらいがいいですとは言えませんが、
私の場合を紹介しますね!
まず、衣紋を抜きすぎると
母からチェックが入ります
これは京都だからなのか、
年代(80代)故なのかは分かりませんが、
衣紋を抜きすぎる=肌が見えすぎる となり、
玄人さんみたいと指摘されてしまいます
なので、
年配の方が多い場所へ行くときは
やや控えめに衣紋を抜きます。
また、カジュアルな着物である
紬を着るときも控えめにしています。
逆に、
やわらかもの、夏物、
浴衣を着物風に着るときは、
紬のときより多い目に抜いてます。
ただし首の左右は
衿をしっかり首の付根に添わせて。
首から衿、肩にかけてのラインが
なだらかなカーブを描きます
しばらく前から
小顔効果を狙ってか、
左右の衿と首の間に
隙間を開けて着る着方、
IKKOさんのような着方も
よく見かけるようになりました
好みは人それぞれだと思います。
私は普段はしませんが
ボリュームある髪型をしてもらうなら
ほんの少し、
指一本入るくらいは
開けてもいいかなと思います
この写真、分かるかしら?
京都着物ランウェイでの一コマです
この時はショーの最後に
指導講師として舞台に立つため
華やかになるよう
いつもよりゆとりを持たせて着てみました
ただやはり普段は
後ろから見られた時に
背中や肩まわりが見えるような
ガッツリと衿を抜くことは
う〜んと思ってしまいます
衣紋の抜き方も
どんなふうに着こなしたいかで
変わってくるでしょうね~
何事もバランスが大事かな
私が目指すのは
肌が見えすぎない、
上品な着こなし
エレガンスを意識して
着付けるようにしています
最後に「首の動かしかた」について
話しに夢中になると
うんうんうんと
小刻みにうなずいてしまうことって
ありませんか?
うなづく
小首をかしげる
そんな時はゆったりとした
動きがきれいですよね
それから
振り返ったり
挨拶するときは
首だけを動かすのでなく
胸や肩甲骨から動かすようにすると
美しい動きになりますよ
この話は長くなりそうなので
また別の機会に、
新たにご紹介しますね
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