形じゃなく… もう一つ先の美しさへ 

体験に来てくださった方の感想の中には、

『思っていたようなレッスンではなかった』

という言葉が時々見られます。

その意味として、

「レッスン内容が意外であり、斬新でありそして楽しめた」という場合と、

「レッスン内容が思っていたのと違い、残念だった」という場合がありました。

 

前者は【しぐさ美人】で行っている内容を理解してくださっている方。

そして後者は「しぐさ」のレッスンだから

「ポーズ」や「形」を習えると思って来てくださった方です。

 

私のブログでの紹介の仕方、説明が不十分なのかもしれません。

振る舞いを美しくするために、

呼吸や筋肉のほぐし方・動かし方・鍛え方などを教える教室は

【しぐさ美人】より他にはないでしょうから、

レッスン内容の想像がしにくいのでしょうね。

残念だったと思われた方には申し訳ないことでした。

 

改めて、レッスン内容をご紹介しましょう。

想像しやすいように具体例を挙げますね。

座ってのご挨拶です。

 

正座しているところからお辞儀をして

体をもとの位置に戻しましょう。

 

体の動きとしては、

太ももに置いている手を左右におろし、

その手を膝の前に持ってくる。

膝前でそろえた手をほんの少し膝上へ上げたのち、

上体を前へ倒しながら

そろえた左右の手は畳の上を前方へと滑らせていく

上体を前にしっかり倒した時、一瞬止まる

次に上体を起こしながら両手を畳の上を滑らすように引き寄せ

膝を通って太ももあたりまで持ってきて軽く組む。

 

美しい形としては、

*両手を膝でそろえた時、小指が離れていない

*上体を前へ倒し切った時、

頭→上体→腰に一本の軸がまっすぐ通っている

左右の手は、人差し指と親指で三角形を作る

鼻が三角形のところにくる

左右の腕は肘を張らずに円を描くように。

 

「しぐさ」を習いたいとお越しいただいたりお問い合わせくださる方の中には

このような「動き」や「形」を習えると思われているようです。

【しぐさ美人】で追求しているのはそのもう一つ先なんです。

 

 

 

 

 

 

 

先ほどの「動き」ができて、「形」が格好良くピタリと決まったとしても、

滑らかな動きでなくては美しくないでしょう?

直線的でなく波打つような動き、

だらだらと続くのではなく、

緩急ついた、ちょっとした間(ま)のとれた動き、

これらを含んだしぐさこそが美しいと思うのです

 

ですから先ほどの「動き」の中で

太ももに置いている手を左右におろすときは

→上体に力が入っていません

その手を膝の前に持ってくるときは

→肩や腕の力ではなく、肩甲骨で腕を動かします

上体を前へ倒すとき

→頭だけが下がらないように、

上体がピンとまっすぐ、直線的ではなく、

下腹から徐々に波が押し寄せてくるように上体を倒していきます

そして上体を起こすときは

→腰から背中、肩、頭へと波が引いていくように起こしていきます

更にこの一連の動作には呼吸のリズムが伴います。

これらの身体の使い方や呼吸をしっかり体に覚えさせるために

練習の時はオーバーアクションで練習します。

 

そして…

実際のご挨拶の場面では、

これら体の使い方や呼吸のことはすべて忘れ、

心を相手へと向けます。

そうすれば雰囲気のある、美しい挨拶になるのです。

 

 

【しぐさ美人】では和装での流れるような滑らかな動き、

佇まいが美しくあるためのレッスンをいたします。

体をほぐしたり、軸を整えたり、

呼吸法そして呼吸と共に動けるような練習、

使っていない筋肉を目覚めさせたりしております。

 

そしてそれらを踏まえたうえで動きへと繋がっていきます

練習の時の動きはオーバーアクション、

傍で見ていたらちょっと笑えちゃいます(^^♪

 

私もまだまだ日々精進。

動きの中での、もう一つ先の美しさを求めていきたいと思っております。

 

フォローしてね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

次の記事

葵祭へ