振り袖着付けの後 ~さらに喜んでいただくために
今年も成人式が終わりましたね。
振り袖着付けをなさったお母様、着付け師さん、
お疲れさまでした。
振り袖を着せてもらったお嬢様方の、満面の笑みをご覧になって
きっと疲れも吹っ飛んだことだと思います。
そして、私もその一人でした(#^.^#)
これからまた3月に卒業式、来年の成人式で
振り袖を着られる方の為に
是非とも着付け師さんにお願いがあります。
着付け終わった後、ほんの5分ほど、
その着付けたお嬢さんへ時間を割いてあげてください。
そのわずか、5分で目の前にいらっしゃるお嬢さんが
その日 いっそう素敵に輝き✨
着物が大好きになるきっかけになるかもしれません。
しぐさ美人京都葵を主宰しているものとして
着付け師さんへお願いしたいのは2点、
ズバリ、「袖の扱い方と着物を着た時の歩き方」
これをアドバイスしてあげてほしいのです。
成人式の日に初めて振り袖に手を通すという方が大勢おられます
また、着物を着るのは七五三以来という方も。
記念写真の前撮りの為、一度着たことがある人だって、
撮影の為だけなら室内でちょっと動くていど。
常にカメラマンやアシスタントがお世話をしてくれるので
困ることはありません。
しかし、成人式へ出席となると、
着付けてもらったそのあとは、
移動のために歩かないといけませんよね
草履履いて歩くの? → 足痛い~。゚・(>Д<)・゚。
車や電車、バスに乗り降り、
階段昇り降り、
椅子に座ったり立ったり
→ 長い袖、どうしたらいいの? (-_-;)
普段何気なくしている動作が、
着物を着たとたん、とても難しく感じられます。
でもそれは、着物での動き方を知らないだけ。
自由に動ける洋服と同じように動こうとしているから
動きにくい、しんどいと感じるのですよね。
前置きが長くなってしまいました(^^;)
さてポイントです。
二つあるので今日は袖について書きますね。
振り袖は、袖がとても長いですよね。
ちょっとかがんだだけでも下に引きずってしまいます。
引きずれば汚れますし、
うっかり踏んずけて転びそうになったりも(≧∇≦)
かがんだり座ったり、
袖が引きずるような状況では
左右2枚の袖を前で合わせて片手で持つ
たったそれだけでずいぶんと動きやすくなります。
そして座ったら2枚の袖を軽く畳んで膝の上へ
階段の昇り降りの時も
片手で二枚の袖を持てば踏みません
そして、加えるならば
もう一方の手で足の付け根あたりの着物を持ち上げ、
体を少し斜めにふって、階段を昇り降りすると動きやすい✌
そうそう、昨日雨の中を歩いておられた新成人のお嬢さん方、
傘をさして歩いておられましたが、
袖は風に揺られ傘の外へとなびいてました💦
気が付いていないんですね。
この時も左右の袖を合わせて持つか
まとめて片方の腕にかけておけば大丈夫ですよね。
着物をよく着られるあなたなら、
ごく当たり前に感じられることかもしれませんが、
着物初心者さんにとっては
ご存じないことばかり
どうかほんのちょっとの時間でいいので
お伝えしてあげてください。
その場では理解できなくても、
知識として知っておけば
何か起こった時にふと思い出されたり
意識されることで、
体や心に余計な負担がかからない事でしょう
もちろんあなたが大きい会場で
次から次へと着付けていかないといけない場合なら
それは難しいのかもしれません。
でも…
もし少しでも時間が取れるならば、
振り袖を着て喜んでくださってるお嬢さんが
楽しい思い出と共に着物ファンになり、
またあなたの着付けのファンになってくだされば
嬉しいと思いませんか?
私一人ではお伝えできる人数は限られています。
着付け師の貴女が、
着付けるたびにお伝えしてくだされば
より多くの方に喜んでいただけると思うのです。
一緒にきものファンを増やしましょう💖
続きは明日 書きますね。
しぐさ美人京都葵
西村里子